みおろぐ ~本田未央ちゃんの好き!を皆で語る応援まとめブログ~

本田未央の好き、を皆で語る自由参加型のブログです。

名作コミカライズ『あんさんぶる』における本田未央の姿

アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』という漫画をご存知だろうか。知らないという人のために説明しておくと、アイドル達のきゃっきゃうふふな日常を描いた4コマ漫画である。いわばまんがタイムきらら版デレマスだ(掲載誌はヤングガンガンであるが)。

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(『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』1巻表紙)

千葉サドルの可愛らしくもコケティッシュな作画も最高だが、今回は謎多き脚本担当・樫葉ハルキが手掛けたストーリーに注目したい。なんせこの『あんさんぶる!』、本田未央史の黎明期に始まった作品でありながら、元気さだとかその裏に隠れた繊細さだとか、そんな原作の未央のパーソナリティをきちんと描いているのである。これは当時としてはかなり珍しいことであった。そんな訳で、『あんさんぶる!』は私にとって聖書のような存在だった。(正確には『アイドルマスターシンデレラガールズ ニュージェネレーションズ』も併せたダブル聖書だが、今回はこちらには触れない)以下に巻ごとの見所を挙げていく。


1巻

第1話の初っ端からいきなり出てくる。

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(『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』1巻5p)

おお、なんとパッション溢れる堂々とした立ち振る舞いか!
まぁこれは「という感じのお仕事したい」という未央の単なる妄想なのだが、何気に3巻クライマックスと関係するシーンだからきちんと覚えておくように。
基本的にこんな感じで明るく元気に描かれているが、一方で天然ボケしてる人たちに振り回されたりツッコんだりする常識人な一面もぬかりなく描写されている。

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(本当にどうしたんだよ。『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』1巻13p)

未央といえば交友関係の広さも外せない。ニュージェネセットで出ることが多い『あんさんぶる!』の未央だが、それ以外の組み合わせもちょくちょく出てくる。詳しくは後述。

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(原作に先駆けた組み合わせ。『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』1巻74p)

また、おそらく本作序盤独自の要素として、「あだ名で呼ばない未央」がある。島村卯月は「卯月」、渋谷凛は「凛ちゃん」と呼ぶのである。原作であだ名呼びする前だから…と片付けてしまうのは簡単であるが、ここは「卯月」「凛ちゃん」の呼び分けに注目したい。
卯月は未央より2つ年上である。しかし、未央は卯月のことを年上のお姉さんではなく親友として見ている。「卯月」という呼び方には、そんな年齢差を越えた友情が込められているのだ。
一方、凛のことは呼び捨てではなく「凛ちゃん」という可愛げのある呼び方。それは何故か?答えは凛が可愛いということを知っているからである。凛といえばクールだ。まず見た目がクールだし、性格もカッコいい。しかし彼女に目を向けてみると、可愛らしい少女としての面も持っていることがわかる。常日頃から凛と接している未央は当然そのことを知っている。だから親愛を込めて「凛ちゃん」と呼ぶのだ。

未央の1巻最大の見せ場は、第23話「FIRST LIVE Part3」にある。
コンサートホールでのライブに臨むアイドル達。ライブは順調に進んでいたが、舞台装置から発射されたテープが卯月に直撃。卯月は気絶してしまう。即座に照明を落とし、客の目を誤魔化すことは出来たが、いつまでも待たせるわけにはいかない。そこで凛が、MCで時間稼ぎをするべく飛び出すのだが…大勢の観客相手に、たった1人で場を繋ぐ。そんなこと出来るのか?会場を埋め尽くす客を前に流石に尻込みする凛。そこに現れたのが、我らが本田未央である。

「はーい!みんなお待たせーッ!」

凛の手を左手を握りながら、MCを始める未央。ここで尊いのは、未央が堂々としているように見えて、実は凛同様にめちゃくちゃビビっていることである。握る手はぶるぶると震えている。しかし凛は頑張ろうとした。ならば引くわけにはいかない。頑張らねばならない。凛を安心させるためだけでなく、自分も頑張るために彼女の手を握ったのだ。そんな未央を見て、凛も奮起する。
この後の流れも含めて文句無しの名シーンであるが、ここに画像は載せない。見たければ買って読んでください。今なら電子書籍版がお求めやすいですよ。

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(個人的に好きなシーン『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』1巻57p)

2巻

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(『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』2巻3p)

ポジティブパッション!! …ではない。
1巻に引き続き登場の未央友紀茜トリオである。これに愛梨ときらりを加えて仲良しグループといった感じに描かれており、ゲストを加えたり欠員が出たりで多少メンバーに変化がありつつも度々再登場する。本作の未央はニュージェネ以外では大体このグループで行動している印象がある。こういうひそかな独自性もこの漫画の面白いところ。ちなみにポジパは第40話に登場する。残念ながら藍子とは会話すらしないが…ニュージェネ回なので仕方ないかも。
その第40話最大の見所は扉絵。未央と凛が、卯月の髪を手入れしてあげているという何とも尊いイラストなのである。しかも全員水着。画像は載せないので2巻を買って見てください。

続く第41話は重要な回。未央があだ名呼びを決意する話である。

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(『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』2巻71p)

長年の名前呼びから唐突にあだ名呼びにするのではなく、きちんとエピソードを作るところが素敵。蘭子が未央にやたら強そうなあだ名を付けたり、卯月と凛が未央のあだ名を作るべく30分も会議したりと愉快な見所も多い回である。
ちなみにあだ名呼びを決意した理由は「皆ともっと仲良くなりたいから」。未央よ、それでこそだ!!

3巻

最終巻ということで最終回を紹介する。
アリーナでのライブが決定した一行。事務所の総力を上げた一大イベントである。しかし、それは裏を返せば失敗した時のリスクは尋常ではないということ。アイドル達に配慮してリスクを秘密にしていたちひろだが、トレーナーとその事について話していた時に、たまたま凛が通りかかる。

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(『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』3巻93p)

リスクの事を知った凛は、卯月と未央に相談を持ちかける。誰かに聞かれるとまずい、ということで卯月の提案でそのまま島村家にお泊りすることに。風呂に入りながら(←重要)リスク問題について話し合う3人。しかし成長したニュージェネはそのくらいで怖気づくことはない。ライブに向けて頑張ることを決意し、奮起する3人であった。

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(お風呂シーンは載せません。『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』3巻94p)

事務所総出の宣伝活動を経て、とうとう迎えたアリーナライブ当日。マスタートレーナーの語りと共に、舞台で輝くアイドル達の姿が描かれる。プロローグの未央の妄想ライブとリンクした構図が随所に差し込まれるのが感動的だ。夢は夢で終わらなかったのだ。また、ここのマストレさんの語りはガチ名言なので、以下に全文引用する。

「事務所の命運はあとはこのLIVEが無事に終了するかにかかっている…というところか
……心配か?
確かにアイドルと言っても彼女たちは衣装を脱げば どこにでもいる普通の女の子だ
だが ファンは普通の女の子としてではなく
アイドルとしての彼女たちを見にこの会場へ足を運んでいる
ファンにとっては当たり前とも思えるアイドルとしてのパフォーマンス
その当たり前を実現するために
彼女たちはこのLIVEに向けてこれまでの間
何千回とステップを踏み
何十時間と歌を歌い
苦しみ
悩み
泣き
それを乗り越え笑顔で
今このステージに立っている
そんな彼女たちの結晶であるこのステージ
自分が見い出し育てたアイドルたちを信じ 見届けよう」

熱すぎる。


以上が『アイドルマスターシンデレラガールズ あんさんぶる!』全巻の私的見所である。ブログの意図に準じ未央絡みのシーンに絞っているが、未央が絡まないところでも見所満載なので(特に「みほさち」)、是非読んでいただきたい名コミカライズである。