情熱ファンファンファーレという賛美歌
皆さんは情熱ファンファンファーレという曲を知っているでしょうか。もちろん知っていますよね。知らないならCDを買ってください。今なら配信音源もあるぞ!
情熱ファンファンファーレは、本田未央、高森藍子、日野茜からなるユニット、「ポジティブパッション」の初めてのユニット曲です。二曲目がカレーメシってマジ?
ポジティブに、パッションにという彼女たちらしい、ひたすら元気で明るい応援歌なのですが、この曲がいかに素晴らしいものであるかを明文化しておく必要があると思ったので、個人的な解釈ではありますが、筆を取りました。
情熱ファンファンファーレのテーマとして一貫しているのは、頑張れば結果が出るよとは歌っていないことにあると思います。
「走り出して つまづいて 傷ついたって 誇らしく歌えば 明日はきっともっと光ってる」
「ほら泣いたって きっといつか 宝物になるよ」
「上手くなくても 不器用にぶつかる君は それがもう大正解!」
と、失敗してしまうことを否定はしないんです。でも、挑戦したこと、不器用でもぶつかったことが何よりも大切な宝物になるのだという歌なのです。
じゃあ失敗して終わりでいいかと言えばそういうわけではありません。
「何回間違って迷っても」
「大げさに全部欲張って」
と、何度失敗しても、求め続けることの大切さも歌っています。
でも、人間ってそんなに強くありません。何度も失敗すれば諦めたくなります。挫けたくなります。失敗は辛いです。全部を前向きに捉えることなんてできません。
「でも 誰にだってあるよ くじけちゃう時に 夢をずっと持ってるって勇気いるよね いつだって信じてる 君をずっと 信じてる できる!(できる!) やれる!(やれる!) まだまだまだまだ楽しみはこれから!」
真っ直ぐに挑戦し続ける歌を、諦めない歌を、失敗をも糧とする歌を強く歌ってきた彼女たちが、挫けそうな時に夢を持ち続けるには勇気がいると、そんなときは誰にだってあるのだと歌います。こんなに強く真っ直ぐな歌を歌ってきた彼女たちにも、きっと挫けてしまう時があったのでしょう。でも、信じてくれる人が勇気をくれるということを感じたのでしょう。根拠はなくとも、絶対に味方でいてくれる、信じていてくれる、そんな温かさと力強さを、ここで受け取ることができるのです。
「泣きたい時ファンファーレ 悔しい時ガンバーレ 一人じゃないんだ君はいつだって Yeah! トキメキをファンファーレ キラめいてガンバーレ 何度も言うよ 何度だって 応援したいんだ Yeah!」
この歌を聴けば、どんなに挫けそうになっても自分は一人じゃなくて、ずっと信じてくれる人がいる、見捨てないでいてくれる人がいる、だから大丈夫だと勇気をもらえるんです。たかが歌、されど歌。どうして歌だけでそんなに勇気を貰えるの?というと、歌だけではないからです。私たちは、本田未央、高森藍子、日野茜の三人が、絶対に人を見捨てるような人間ではないことを知っているからなのです。強い彼女たちを知っているから安心できる。弱い彼女たちを知っているから嘘偽りなく聞こえる。人生は楽しいばかりでなく、辛いこともある。それを分かってて、目を背けず、それでもなお前を向こう、楽しく笑おう、何度でも挑戦しようという歌が、情熱ファンファンファーレなのです。
6thライブナゴヤドーム公演day1、本田未央の誕生日にも、この曲は歌われました。その日、日野茜役の赤崎千夏さんはいませんでした。その代わりに、原紗友里さん、金子有希さんに加えて、4人もの演者さんが共に歌ってくれました。この曲は、この三人だからこその歌でもありますが、誰かを足せばバランスが崩れるという訳ではありません。むしろ勢いは乗算され、パワーは増していきます。それはやはり、パッションの根本理念、元気さ、明るさで応援したいという歌であるからだと思います。(それがパッションの全てというわけではありませんが)
長々と語らせていただきましたが、何が言いたいかと申しますと、情熱ファンファンファーレはパッションの代表格といえる応援歌であり、賛美歌であり、本田未央、高森藍子、日野茜のポジティブパッションは最高であり、この曲を作ったno_myさんは紛れもなく天才であるということです。ありがとうno_myさん。これからもこの三人をよろしくお願いします。
ここまで読んでくれたみなさんもありがとうございました。情熱ファンファンファーレ、これから毎日聴こう!!!!!